きょうだいげんか、親はどう対応する?|言葉が出なかった私を助けた3つの声かけ

育児のこと

「また始まった……」

きょうだいげんかが始まるたび、どっと疲れる。

止めたほうがいいのか、見守ったほうがいいのか。何て声をかければいいのかも分からない。

私も、ずっとそうでした。

ある日、1歳半の弟と4歳のお姉ちゃんが風船を取り合ったときも、私は二人を前にして、何て言えばいいのか分かりませんでした。

その日は結局、私がうまく声をかけられないまま、二人は自分たちでまた遊び始めましたが、

「次はもう少し、二人の気持ちを受け止められるようになりたい」

そう思って作ったのが、きょうだいげんかのときに見る「声かけのカンペ」でした。

次のきょうだいげんかに備えて、声かけのカンペを作った

けんかの真っ最中に、

「二人の気持ちを受け止めて……それから何て言うんだっけ?」

なんて考える余裕は、私にはありません。

だったら、見えるところに書いておけばいい。

そう思って、声かけの流れを紙に書き、リビングに貼っておくことにしました。

私がカンペにしたのは、この3つです。

1.まず、二人の気持ちを受け止める

「○○したかったんだね」

「○○が大事だったんだね」

まずは、泣いていたり、気持ちが大きく出ていたりする子から、その子がしたかったことや大切だったことを言葉にして返してみる。

そして、もうひとりにも、

「○○ちゃんは、○○したかったんだね」

と声をかけてみる。

泣いている子に目がいきやすいけれど、もうひとりにも、その子なりの気持ちがあります。

風船のときのお姉ちゃんが、まさにそうでした。

どちらが悪いかを決める前に、まずは二人の気持ちを見てみる。

そこから始めることにしました。

2.どうしたらよかったか、一緒に考える

「どうしたらよかったかな?」

気持ちを聞いたあと、すぐに私が答えを言うのではなく、次はどうしたらよかったかを一緒に考えてみる。

もちろん、年齢やそのときの様子によって、まだ答えられないこともあります。

そんなときは、無理に答えを求めず、できそうなときに聞いてみるくらいにしています。

3.言葉にできないときは、伝えるのを手伝う

「なんて言ったら伝わるかな?」

気持ちはあっても、それをどう伝えたらいいのか分からないこともあります。

そんなときは、一緒に言葉を考えてみる。

それでも言葉が出てこなければ、

「○○って言ってみる?」

と、次のひと言を渡してみる。

全部を親が決めるのではなく、自分で伝えられそうなら待って、難しそうなときだけ少し手伝う。

実際のカンペはこれ。

・二人の気持ちを受け止める
「○○したかったんだね」
「○○が大事だったんだね」

・どうしたらよかったか、一緒に考える
「どうしたらよかったかな?」

・言葉にできないときは、伝えるのを手伝う
「なんて言ったら伝わるかな?」
「○○って言ってみる?」

この3つを、私はすぐ見られるようにしておきました。

カンペを見ながら続けたら、少しずつ自分の言葉になっていった

それから、きょうだいげんかが始まるたびに、私はリビングのカンペをちらっと見ながら声をかけてみました。

「○○したかったんだね」

「どうしたらよかったかな?」

最初はカンペを見ないと言葉が出てこなかったのに、何度か繰り返しているうちに、
ある日、似たような場面でスッと言葉が出てきたんです。

以前なら、とっさに「けんかしないの!」と言っていたような場面でも、
まず二人の気持ちを聞いてみようと思えるようになりました。

今では、リビングに貼っていたカンペはもう剥がしています。

カンペを見ながら繰り返していた声かけが、いつの間にか自分の中に残っていました。

今でも怒る日はある。それでも、声かけは私の中に残っている

もちろん今でも、毎回やさしく対応できているわけではありません。

何度も何度もけんかが続けば、

「もう、いい加減にしてー!」

と言ってしまうことだってあります。

それでも、以前とは少し違います。

泣いている子だけではなく、もうひとりにも何か気持ちがあるかもしれない。

すぐに正解を言わなくても、一緒に考えればいい。

言葉が出てこなければ、少し手伝えばいい。

今では、そんなふうに二人の気持ちを聞きながら声をかけられる日も増えました。

もちろん、余裕がなくて怒ってしまい、できない日もあります。

私がカンペを作ったのは、きょうだいげんかを完璧におさめられるママになるためではありませんでした。

怒る前に、ほんの少し子どもの気持ちを見られる自分になりたかった。

私がなりたかった「やさしいママ」に、カンペが少しずつ近づけてくれたように思います。

毎回うまくできなくても、まず気持ちを聞くところから

次にきょうだいげんかが始まったら、全部うまくやろうとしなくてもいい。

まずは、

「○○したかったんだね」

と、どちらかの気持ちを受け止めてみる。

私も、そこから少しずつ声のかけ方が変わっていきました。


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