当たり前だった毎日の抱っこ|いつか終わると気づいて、大切にしたくなった日

育児のこと

「ママー!抱っこ〜!」

子どもから毎日のように飛んでくる、このお決まりの一言。

ごはんの準備中でも、洗濯物をたたんでいても、
まるでタイミングを狙ったかのように始まる「抱っこコール」。

もちろんかわいい。
ただ、重たくなってきた今では、「また〜!?」「ちょっと待って〜!」と心の声が漏れてしまうことも。

疲れているときは腕も腰も悲鳴をあげるけれど、
そんな自分をよそに子どもは全力の笑顔。

そのギャップに「もう無理!」と「やっぱりかわいい!」が
交互に押し寄せてくるんですよね。


「もっと抱っこすればよかった」という言葉が教えてくれたこと

ある日、3歳の娘を抱っこしていたとき、知り合いのママがこう言いました。

「かわいいね~。私も、もっとたくさん抱っこしてあげればよかったなぁ」

その言葉が気になって、「育児 後悔」と検索してみました。

すると、私が見た育児の後悔ランキングでは、どれも1位が「もっと抱っこしてあげればよかった」だったんです。

衝撃でした。

「抱っこできるのは今だけだよ」

そんな言葉は、これまでにも何度か聞いたことがありました。

頭では、分かっていたつもりでした。

それでも、毎日のように「抱っこして」と言われると、やっぱり疲れる。

そんな私も、ふと考えました。
今は「また抱っこ?」と思っているこの時間も、いつかは終わるんだ。

そのとき私は、「もっと抱っこしておけばよかった」と思うのかな。

そう考えたら、私はできることなら、そんな後悔はしたくないと思いました。

「もう抱っこし尽くした! 後悔はない!」

いつか笑ってそう言えるくらい、今しかない抱っこの時間を味わっておきたい。

もちろん、だからといって、すべての「抱っこして」に応えられるわけではありません。

疲れている日もあるし、手を離せないときもあります。

「抱っこを大切にしたい」と思うことと、「いつでも抱っこしなきゃ」と頑張ることは、私の中では少し違います。

それでも、あの日をきっかけに、「また抱っこ?」と思っていた時間を、少し違う目で見るようになりました。


抱っこの時間に、親子が受け取っているもの

抱っこをすると、さっきまで泣いていた子どもの表情が、少しずつやわらぐことがあります。

ぎゅっとしがみついていた体から力が抜けたり、安心したようにこちらへ身をゆだねたり。

そんな姿を見ていると、子どもにとって抱っこは、ぬくもりを感じながら「ここにいて大丈夫」と確かめる時間なのかもしれないと思います。

そして抱っこは、子どものためだけのものでもありません。

親である私も、近くで顔を見たり、体温を感じたりすることで、

「ずいぶん重たくなってきたな」

「こんな表情をするようになったんだな」

「前よりもしっかり腕を回してくれるようになったな」

と、慌ただしい毎日の中では見過ごしてしまう、小さな成長に気づくことがあります。

抱っこは、子どもの今の姿を、いつもより近くで感じられる時間でもあるのだと思います。

もちろん、親子の気持ちを伝え合う方法は、抱っこだけではありません。

手をつないだり、頭をなでたり、隣に座って話を聞いたり。

名前を呼んで笑いかけることも、子どもへ「大切に思っているよ」と伝える関わりです。

その中でも、子どもが伸ばしてきた小さな手に応えて抱きしめる時間は、今の親子だからこそ味わえる、特別なひとときなのかもしれません。


抱っこがつらい日は、その日の私にできる形で

「重たくて、立って抱っこするのはつらい……」

そんなときは、椅子に座って、子どもをひざの上でぎゅっと抱きしめることもあります。

立ったまま抱っこするよりも、腕や腰への負担が少なくて、私もかなりラク。

子どももうれしそうに抱きついてくれることがあります。

もちろん、いつもうまくいくわけではありません。

「やだ! ママ、立って!」と言われることもあります。

そんなときは、頑張って抱っこする日もあれば、「ごめん、今日は疲れているから無理だよ」と伝える日もあります。

少しでもラクに抱っこできるように、ヒップシートを使うこともあります。

「抱っこして」と言われたからといって、いつも同じように応えられるわけじゃない。

座ってぎゅっとしたり、道具に頼ったり、ときには「今日は無理」と伝えたり。

その日の私にできる形で応えることも、わが家なりの「抱っこ」のひとつになりました。


今しかない“抱っこ”を、未来の宝物に

「また抱っこ〜!?」と思ってしまう日もありますよね。

けれど、「もっと抱っこしてあげればよかったな」という言葉を思い出すと、今こうして抱っこできる時間も、いつか終わるんだなと思います。

抱っこをすると感じる、子どもの重さやぬくもり。

ぎゅっと腕を回してくれる感触。

そんな何気ない時間も、いつか振り返ったときには、大切な思い出になっているのかもしれません。

もちろん、「重たい〜!」と思う日もあります。

毎回、抱っこに応えられるわけでもありません。

それでも、余裕のある日は少しだけ手を止めて、

腕の中にいる子どもの重さやぬくもりを、「今だけなんだな」と味わってみようかなと思っています。


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