「ちょっと待ってね」
今日、何回言ったんだろう。
下の子のお世話をしていると、上の子を待たせる。
上の子の話を聞いていると、今度は下の子が「抱っこ」とやってくる。
二人とも大切なのに、二人ともちゃんと見てあげられていない気がする。
私も、そんなふうに感じることがありました。
そんなある日、
「一人ひとりの時間って、長くなくてもいいのかもしれない」
と思ったんです。
今回は、そのときのお話です。
下の子と、10分ほど二人でおやつを食べた日
その日は、上の子が幼稚園に行っていて、家には私と下の子の二人だけでした。
お昼寝から起きた下の子と、テーブルに座っておやつを食べることに。
ビスケットをひとつずつ食べながら、
「おいしいね」
と言いながら、おやつもその時間も、少しゆっくり味わった。
下の子も、にこにこ。
私も、つられて笑う。
たったそれだけです。
時間にすれば、10分くらいだったと思います。
おやつのあと、すっと一人で遊び始めた
おやつを食べ終えると、下の子は自分からお気に入りのおもちゃを取りに行きました。
そして、そのまま一人で遊び始めたんです。
私はその姿を見ながら、
「もしかして、ちょっと満たされたのかな」
と感じました。
もちろん、おやつの時間が理由だったのかは分かりません。
ただ、一緒に食べて、顔を見て笑って。
そのあと、すっと自分の遊びへ戻っていった姿が、なんだかとても印象に残りました。
そして私の中にも、
「子どもと向き合う時間って、もしかしたらそんなに長くなくてもいいのかもしれない」
という気持ちが残りました。
「ちゃんと向き合う=長い時間」だと思っていた
それまでの私は、「子どもとちゃんと向き合う」には、まとまった時間が必要だと思っていました。
一緒にたくさん遊んだり、ゆっくり話を聞いたり。
けれど、きょうだいを育てていると、毎日そんな時間を作れるわけではありません。
だから、「今日もちゃんと遊んであげられなかった」と、できなかったことばかり気になっていました。
でも、あの日のおやつは、ほんの10分ほど。
それでも、「一緒に過ごせた」と思えたんです。
暮らしの中にある小さな時間を使う
それからは、「一人ひとりのために、まとまった時間を作らなくちゃ」と考えすぎないようになりました。
わが家でできるのは、本当に小さなことです。
上の子が幼稚園に行っている間に、下の子とゆっくりおやつを食べる。
下の子がお昼寝している間に、上の子とお絵描きをする。
二人だけで近所を歩く。
少し横になって、絵本を読む。
毎日できるわけではありません。
時間を決めているわけでもありません。
できるときに、その子だけを見る時間を少し作ってみる。
今の私には、それくらいがちょうどいいように感じています。
上の子から「ママと二人がいい」と言われたことをきっかけに、実際に二人でお散歩した日のこともありました。
そのときも、特別な場所へ出かけたわけではありません。
ただ二人で手をつないで、いつもの道を歩いただけ。
それでも、私にとって忘れられない時間になりました。
上の子に「ママと二人がいい」と言われたときのことは、こちらの記事に書いています。
→ 上の子が「ママと二人がいい」と言ったらどうする?|まず気持ちを受け止めようと思った話
今日、一緒に笑えた時間を大切にしたい
きょうだい育児をしていると、「ちょっと待ってね」と言う日は、きっとこれからもあります。
それでも今は、
「今日は下の子とおやつを食べながら笑った」
「今日は上の子と少しだけお絵描きできた」
そんな小さな時間も、「一緒に過ごせた時間」なんだと思えるようになりました。
今日の暮らしにある、小さな二人の時間。
私も、そんな時間をこれからも大切にしていきたいと思っています。



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