大晦日、15年連れ添ったテレビが壊れました。
思っていた以上に落ち込んだ夫を、
そっと救ってくれたのは、まさかのバウムクーヘン。
家電との別れ方と、自分の機嫌の取り方を見つめ直した、
わが家の小さな出来事です。
テレビが大好きな夫は、
それはもう、分かりやすく悲しそうな顔をしていました。
夫が自分でテンションを上げるために、
「バウムクーヘン食べたい」
と申し出。
思わず笑ってしまいました。
自分のごきげんの取り戻し方を、よくわかっているなぁ。
自分の「ごきげんポイント」をちゃんと知っていて、
それを使って気持ちを立て直そうとする姿に、私はあたたかい気持ちになりました。
***
私自身、テレビが壊れたこと自体は
「15年間ありがとう」という気持ちと、
「さて、新しいのを買わないとね」というあっさりした心境でした。
夫もバウムクーヘンで見事に自分のご機嫌をとり、
もう新しいテレビを探し始めている。
寄り添ってあげたり、何かしてあげたいと思った私の出番は無さそうです。
自分の機嫌を自分で取れる人って、実はとても強い。
しかも、落ち込む時間を引きずらずに、
さっさと次に目を向けられるというのは、
大人になってもなかなかできることじゃないですね。
ここでひとつ、面白いことを。
次のテレビが届いたとき、家族で「15年間ありがとう会」を開いてみることにしました。
新しいものを迎えるときに、手放すものにも感謝を込める。
そういう所作の積み重ねが、人生の質をぐっと上げてくれるんです。
今まで当たり前のように一緒に過ごしてきた時間に、
静かに感謝を伝える時間。
特別なことはしません。
ただ、好きなお菓子を囲みながら、
「このテレビであんな番組を見たね」
「あのとき、こんなことがあったね」
と、思い出を語り合うだけです。
家電に「ありがとう」と伝えることって、ただの気まぐれな儀式じゃないんです。
感謝の心を持つことは、「今あるものを大切にする」ことだから、
自然と暮らしの中にあたたかさが生まれてくるんですよね。
そういう心の向け方は、
きっと暮らしの中のご縁やめぐりにも、
少しずつつながっていくのだと思います。
そして子どもたちにも、いい影響があります。
- モノを粗末にしない心
- 今ある豊かさに気づく目
- 「大事にする」ことの尊さ
それらは言葉で教えるよりも、
こうして一緒に“感じる場”をつくるほうが、ずっと深く心に残るもの。
「ありがとう会」きっと素敵な時間になると思います。
わが家にまた新しいテレビがやってくる日。
それは「便利さ」が戻るだけでなく、
心の豊かさを育む新しいスタートになるかもしれません。



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