毎日のように繰り返される、きょうだいげんか。
「また始まった…」とため息が出たり、どちらにどう声をかけたらいいのか分からなくなったりすること、ありますよね。
そんなとき大切なのは、すぐに正解を出すことよりも、どちらが悪いかではなく、どちらもどう感じたかに目を向けることでした。
この記事では、わが家の風船の出来事をきっかけに、きょうだいげんかのときに私が意識している声かけの4つのステップを紹介します。
毎回うまくいくわけではないけれど、完璧じゃなくて大丈夫。
その場で使える言葉がひとつあるだけで、ママの気持ちも少しラクになります。
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きょうだいげんか、こんなときどうする?|わが家の風船の出来事
ある日のこと。1歳半の弟が大事そうに抱えていたピンクの風船を、4歳のお姉ちゃんがぱっと取り上げました。
弟は大泣き。床に座り込み、必死に取り返そうとする姿に、胸がぎゅっとなりました。
一方のお姉ちゃんは、風船を抱きしめたまま黙っています。
その横顔を見ていると、ただの「わがまま」ではない何かが隠れているように感じました。
よく見ると、その風船は、前の日に割れてしまったお姉ちゃんの大切な風船と同じ色だったのです。
「エリカの、もうないのに…」
小さなつぶやきに、大きな想いがにじんでいて、思わずはっとしました。
泣き続ける弟と、手放せないお姉ちゃん。
「どちらの気持ちを優先したらいいの?」
「どう声をかけたら、ふたりの心に届くんだろう?」
その場で私も迷いながら、子どもたちに向き合いました。
あとから思えば、このとき大事だったのは、すぐに解決することではなく、ふたりそれぞれの気持ちに寄り添うことでした。
きょうだいげんかのときに大切にしたいこと|「どちらが悪いか」より「どう感じたか」
きょうだいげんかが始まると、つい「どっちが先だったの?」「取ったのはだれ?」と、正しさをはっきりさせたくなりますよね。
ただ、その場で子どもたちの心にいちばん届くのは、正解を決めることよりも、それぞれの気持ちを見てもらえたという安心なのかもしれません。
取った子の中にも、悲しさや悔しさ、さみしさが隠れていることがあります。
泣いている子の中には、大事なものを取られたショックや、分かってもらえない苦しさがあることもあります。
見守るというのは、ただ放っておくことではなく、何かあったら助けられるように心を寄せながら、その子の気持ちと選び直す力を信じて待つこと。
私は、きょうだいげんかのときにもその感覚を大切にしたいと思っています。
きょうだいげんかの声かけ4ステップ
1.まずは泣いている子の気持ちを受けとめる
まずは、そのとき強く気持ちがあふれている子の想いを受けとめます。
たとえば弟には、
「風船取られちゃって悲しかったね」
「大事にしていたんだよね」
そんなふうに、気持ちをそのまま言葉にしました。
すぐに解決しようとしなくても、分かってもらえたと感じるだけで、子どもの表情が少しやわらぐことがあります。
2.もうひとりの子の気持ちも同じように見る
泣いていないほうの子にも、言葉にならない想いがあることがあります。
お姉ちゃんには、
「その風船、ほしかったんだね」
「同じ色で、うれしかったのかな」
と声をかけました。
行動だけを見ると「取ったほうが悪い」となりやすいけれど、その奥には、その子なりの悲しさや喪失感が隠れていることもあるんですよね。
3.どうしたらよかったか、一緒に考える
気持ちが少し落ち着いてきたら、すぐに正解を教えるのではなく、考えるきっかけを渡します。
「どうしたらよかったと思う?」
「なんて言ったらよかったかな?」
こうした問いかけは、責めるためではなく、子どもが自分で選び直すための小さな手がかりになります。
4.仲直りを急がず、橋渡しだけする
「ごめんなさいしなさい」と急がせるより、ひと呼吸ぶん待ちながら、次の一歩をそっと渡します。
私はお姉ちゃんに、
「『いっしょに遊ぼう』って言ってみる?」
と声をかけました。
しばらく考えたあと、お姉ちゃんは「いっしょにあそぼう」と言って、風船を弟に差し出してくれました。
さっきまで泣いていた弟も、いつの間にか笑顔に変わっていました。
もちろん、毎回こんなふうにうまくいくわけではありません。
3回に1回くらいは「やだー!」で終わる日もあります。
それでも、気持ちに寄り添う声かけは、少しずつ子どもたちの中に積み重なっていくように感じています。
きょうだいげんかの裏にある気持ちを見てみると
きょうだいげんかの場面で見えているのは、「取った」「泣いた」といった行動だけかもしれません。
ただ、子どもの心の中には、こんな想いが隠れていることがあります。
- 割れてしまった風船への悲しさ
- もう手に入らないかもしれない悔しさ
- 大事なものを失った喪失感
- 取られてしまったショックやくやしさ
親が寄り添いたいのは、「どちらが悪いか」ではなく、「どう感じたのか」。
そこに目を向けるだけで、子どもたちは少しずつ安心し、自分なりに選び直していけるのだと思います。
実際に使いやすい、きょうだいげんかの声かけ例
- 「悲しかったね」
- 「ほしかったんだね」
- 「大事だったんだよね」
- 「どうしたらよかったと思う?」
- 「なんて言ったら伝わるかな?」
- 「いっしょに遊ぼうって言ってみる?」
とっさのときは、長く上手に話そうとしなくても大丈夫。
短いひと言のほうが、その場では届きやすいことも多いです。
うまくいかない日もある|ママも練習中で大丈夫
私は最初から上手に声をかけられたわけではありません。
言葉が出ないときのために、声かけの例文を紙に書いて、リビングに貼っていたこともあります。
ちらっと見ながら実践するうちに、少しずつ自然に言葉が出るようになっていきました。
親だって練習中。
毎回冷静にできなくても大丈夫です。
その場でうまく言えなかったとしても、あとから「さっき悲しかったね」「見ていたよ」と伝えれば、ちゃんと届くこともあります。
大切なのは、完璧な対応よりも、寄り添おうとする姿勢なのだと思います。
よくある質問にママ目線でおこたえします(Q&A)
Q. うまく声をかけられないときは?
A. 紙にセリフを書いて壁に貼っておくのもおすすめです。とっさのときは、カンニングで十分です。
Q. 毎回冷静に対応できなくても大丈夫?
A. 大丈夫です。親も人間ですよね。あとから「さっきは怒っちゃったけど、悲しかったんだよね」とフォローできたら、それも大切な関わりです。
Q. 下の子ばかり泣いていて、不公平に感じます
A. まず泣いている子に寄り添うのは自然なことです。そのあとで、もうひとりの子の気持ちも言葉にしてあげると、どちらも置いていかれにくくなります。
Q. 仲直りまでできなくても大丈夫?
A. 無理に仲直りまで進まなくても大丈夫です。大切なのは、「自分の気持ちを分かってもらえた」「少し選び直せた」という経験だと思います。
まとめ|完璧じゃなくて大丈夫。ひと言から始めてみる
きょうだいげんかのたびに、完璧な声かけをするのは難しいものです。
- まずは気持ちを受けとめる
- どちらの想いも見ようとする
- どうしたらよかったかを一緒に考える
この流れを意識するだけで、子どもたちの関わり方は少しずつ変わっていくかもしれません。
うまく言えない日は、ひとつだけでも大丈夫。
もしまたけんかが始まったら、まずは
「悲しかったね」
そのひと言から始めてみてくださいね。
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