「ママも休んでいい」熱があるのに頑張ってしまうあなたへ

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〜「読めない日」がくれた大切な気づき〜

私は毎晩、子ども達が寝る前に絵本を読んでいます。

いつの間にか、それが当たり前になりました。

ある日、インフルエンザで高熱を出した夜も、
「読んで」と言われました。

つらくて、ふーふー言いながら読み上げる。

やっと寝てくれたとき、正直ほっとしました。

次の日の晩も、また。

「絵本読んで!」

今日は微熱。

でも体よりも、心のほうが悲鳴をあげていました。

どうしても、読めなかった。

「ママは熱があるからムリ」

そう言ったあと、胸がぎゅっと痛みました。

38度を超える日も読んできた。

それが“いいママ”だと思っていたから。

読めない私は、なにか足りないのかな。

そんな想いが、よぎりました。


子どもが求めているのは、絵本そのもの?

子どもは言う。

「読んで!」

でも私は、その夜ふと思いました。

本当に欲しいのは、絵本なのだろうか。

きっと多くの場合、
物語そのものよりも、
ママのぬくもりなのかもしれない。

安心できること。

受け止めてもらえること。

それがあれば、絵本がなくても
愛情は減らないのかもしれない。


「ムリ」でもいい。でも、少しだけ

「ママは熱があるからムリ」

この言葉は、本音でした。

でも、そのあとに少しだけ
温度を足してみました。

「読みたいよね。ママに読んでほしいよね。
でも今日はお熱があるから読めないの。
代わりにぎゅっとしようか。」

そう言って抱きしめたら、
私のほうが少し救われた気がしました。

できないことは変えられない。

でも、できることはある。

そのことに気づいた夜でした。


それでも「読んで!」と言われたら

次の日もまた言う。

「読んで!」

そのとき私は、説得するのをやめました。

「読みたいよね。ママに読んでほしいよね。」

まず気持ちを抱きしめる。

そして、ぶれずに言う。

「今日は読めないよ。でも大好きだよ。」

子どもは泣きました。

それでも、私は揺れずにいました。

泣かせてしまった、と思いながら。

でも、これでいいのだと自分にも言い聞かせながら。

断っても、愛はなくならない。

きっとそれを、親子で学んでいる途中なのだと思います。


母から受け取ったもの、そして手放すもの

私は、自分の母を思い出していました。

母も体調が悪くても家のことをしていました。

つらそうでも、休まずに。

私はどこかで思っていたのかもしれません。

「母とは、そういうもの」

だから無理をするのが当たり前になっていました。

でも今なら思います。

母もきっと、休みたかった日があったはず。

私は母を尊敬しています。

ただ、同じやり方を続けなくてもいいのかもしれない。

「お母さん、お母さんも休んでいいんだよ」

それは、今の私への言葉でもあります。

自分を削ることが愛だと思っていた。

でも、自分を守ることも、愛なのだと
少しずつ思えるようになりました。


「今日はこれで十分」

完璧を目指すと、いつも足りなく感じる。

でも、「十分」という言葉はあたたかい。

今日は読めなかった。

でも、抱きしめることはできた。

今日はイライラした。

でも、向き合った。

それで十分なのかもしれない。

子どもがせがむのは、
愛が足りないからではなく、
甘えられる安全地帯だから。

だから私は、倒れない選択をする。

「今日は読めないよ。でも大好きだよ。」

そう言えた夜、
私は少しだけ、肩の力が抜けました。

完璧ではないけれど、
これが今の私の“母のかたち”です。


もし熱があるのが、あなたの大切な子どもだったら、
あなたは「頑張りなさい」と言いますか?

それとも、
「今日はゆっくり休もうね」と
布団をかけてあげますか。

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