0歳にはまだ早い?いいえ、“絵本のある日常”が始まりでした

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0歳に絵本の読み聞かせ、やっぱりした方がいい?

「0歳から絵本って読んだ方がいいのかな…?」

育児書ではよく見かけるけれど、いざ目の前にいる赤ちゃんは、
絵本を読んでもすぐに興味がそれたり、そもそも聞いてくれているのか分からなかったり。

私もそんな戸惑いを抱えていました。

無理に読み聞かせをしても成立しない気がして、最初のころは絵本を“ただ置いておくだけ”のような日々。

それでも、私の気が向いたときに声に出して読んでみたり、本棚に並べておいたりしているうちに、
少しずつ赤ちゃんが絵本に手を伸ばすようになり、気づけば絵本を読む時間を楽しんでくれるようになっていました。

だから思うんです。

「0歳のうちに読み聞かせしなきゃ!」と急がなくても大丈夫。
絵本は、赤ちゃんが興味を持ち始めたときに、いつでも“そこにある”存在でいてくれたらいいんだと感じました。


わが家の読み聞かせ体験と気づき

わが家の第一子は、0歳のころから「やんちゃ」でした(笑)。
絵本もすぐにビリッと破いてしまうことが多くて、図書館で借りるのは早々にあきらめ、
破っても気にならないように購入派に。

最初は読んでも反応が薄かったり、ページをめくる前にどこかへ行ってしまったり…。
正直、「これって意味あるのかな?」と感じたこともありました。

それでも、読んでいる私自身が心地よくなるような絵本を選んで、本棚に置いておいたり、
赤ちゃんがそばにいるときにふと読み始めたりする日々を重ねるうちに、少しずつ反応が出てきました。

最初に大きく笑ったのは、仕掛け絵本を読んでいるとき。
初めて「ぶあー!!」と真似をしてくれたのは、〈「いないいないばあ」の“ばあ!”の場面でした〉。

このとき思ったんです。
赤ちゃんとの絵本の関係って、“読み聞かせる”ことが目的じゃなくて、
“関わり合うきっかけ”なんだな
って。

【0歳から反応アリ】わが家で人気だった絵本たち

① いないいないばあ(童心社)

赤ちゃんが初めて笑ったのは、この絵本でした。

「ばあ!」のページになると、うちの子も一緒に「ぶあー!!」と大声で叫ぶようになり、
気づけばページもめくりながら“お気に入りのばあ”を探すように(笑)。

読み手の声がけに反応が返ってくるって、嬉しいものですね。


② じゃあじゃあびりびり(偕成社)

「じーっと見つめる」「ページをめくらずに見続ける」…0歳でそんな反応があったのがこの絵本。

身のまわりの音と絵がリンクしていて、目と耳がくぎづけでした。
はじめての“音の世界”にふれる1冊としておすすめです。


③ あっぷっぷー(くもん出版)

しかけ絵本ってこんなに笑うの!?というくらい、めくるたびにケラケラ。
「次はどうなるの?」と目を輝かせながら、あっぷっぷーのやりとりを楽しんでいました。

親子で笑い合える時間に、ぜひどうぞ。


④ ぽんちんぱん(福音館書店)

0歳ではページをめくるだけでしたが、1歳半頃には子どもも一緒になって「ぽん、ちぃ、ぱー!」などと言っています。

バンバンページをめくっても楽しめる、くり返しやインタラクション(子どもが絵本に“参加できる仕掛け”)のある絵本。


④ てあそびおうたえほん(たまひよ)

赤ちゃんには手遊びうたがいいって、よく聞きますよね。
でも実際にやろうとすると、「どんな歌があったっけ…?」と、すぐにネタ切れになってしまう。

そんな私を助けてくれたのが、この絵本でした。

10通りもの手遊び歌が載っていて、音が流れる機能つき。ボタンを押すだけで思い出せるし、
赤ちゃんの機嫌がいいときも、ぐずりそうなときも、大活躍でした。

一緒に手を動かして遊ぶ時間は、育児中の小さなごほうびのように感じられましたよ。


⑤ できたよアンパンマンシリーズ(フレーベル館)

アンパンマンに興味を持ち始めた頃、このシリーズに出会いました。

はじめは「あいさつ」の絵本を読んだのですが、外でも知らない人にまで元気にご挨拶するようになりました!

今ではシリーズの「おやくそく」「てあらい」なども、生活習慣を身につける絵本としても親子のお気に入りに。

楽しみながら学べるって、まさにこういうことだなぁと実感しています。


⑥ 0・1・2さいのずかん どうぶつだいすき!(学研)

お散歩中、「わんわん!」と指をさして喜ぶ姿が増えてきた頃。
動物園にも行って、いろんな動物を体験したあと、この絵本が“復習”として大活躍しました。

「これ、動物園で見たね〜」と話しかけると、「あー!あー!」と喜んで指をさしたりします。

ただ絵を見るだけでなく、体験と結びつけて楽しめる図鑑って、本当にいいですね。


絵本は“関わりのきっかけ”。焦らずに楽しんで

絵本って、知育や言葉の発達に良いと言われることが多いけれど、それ以上に大切なのは「親子の時間を心地よくしてくれる存在」なんだと、日々の中で気づきました。

読んで、笑って、触れて、破かれて(笑)。
どれもが赤ちゃんと関わる大切な時間。

だから焦らなくてもいい。
「今はまだ興味がないみたい…」と感じるときも、ただ近くに絵本があるだけで、いつか赤ちゃんの心にスッと届く瞬間がくるはずです。

そして、もし図書館で借りるのが難しい時期でも、
何冊かお気に入りの絵本を“手元にある”状態にしておくと、それだけで親子の世界が広がっていく気がします。

無理に読むより、“読んでもいい”“読まなくてもいい”くらいの気持ちで、
関わるきっかけとして絵本を楽しんでみてくださいね。

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